主人公は夜の繁華街で、カクテルバーのマスターをしている。そこにSM仲間であり店のオーナーの鶴田の使いが現れる。その使いにつれてこられた場所は病院。鶴田が脳梗塞で倒れて入院していた。
そこで初めて鶴田が名門・鶴岡グループ総裁の鶴岡雅史である事を知る。
その鶴岡は主人公に淡々と語りはじめた。もう体に障害が残るのは確実なこと、そして、夏に計画していた陵辱計画を・・・。
鶴岡にはエスケー商事社長、小森定彦という友人がいた。その定彦と孝美という女性をめぐって争ったが、最終的に定彦が孝美と結ばれた。その関係でしばらく絶縁状態だったが、子供を産むと同時に孝美が他界し、それがきっかけでまた二人は友人として付き合いだした。
それから15年も良好な友人関係を続けていたが、孝美の忘れ形見である一人娘の「美緒」が年を追うごとに孝美とそっくりに成長していく様を見て、鶴岡はだんだんとその少女に思いが傾いていった。
その昔孝美に抱いた妄想を美緒に向けている自分を押さえきれなくなった鶴岡は、この夏に美緒を陵辱し、自分の手中に納めるべく綿密に計画を練っていた。
鶴岡客船株式会社(鶴岡グループの会社)所有の豪華客船「フェイバリット号」のファーストクルーズがこの夏に行われる。約一ヶ月間にも渡る公開なので、長期間外界と連絡が途絶えても怪しまれない。そこに美緒を招待し、換金して調教を加える。そうする事によって、若い頃達成できなかった思いと、心の奥底で憎んでいた定彦への復習を達成させるのだ。
だが、その前に自分は病気で倒れてしまった。もう男としての機能も回復しないかもしれない。そこで、鶴岡は主人公に美緒の調教を依頼する。すでに「フェイバリット号」のオーナーズルームはSM調教を行えるように改造してある。美緒にも招待状を送っている。あとは調教師だけなのだ。
主人公は少し考えた後、一つだけ条件を出した。
調教に成功した場合には自分のメス奴隷として美緒を飼うこと。
鶴岡はそれを飲んだ。今さら自分がメス奴隷を飼っても、こんな体では主人としてやっていけるわけがないのだ。
かくして契約は成立した。